Nov. 18,2018 松山 美紗
多肉植物の寄せ植え。やってみたいけど、まだ手を出せないでいるという方にもおすすめです。
好みの多肉植物を集めて寄せ植えするだけで、可愛さが倍増します。
それはやはり自分の好きが知らず知らずと入っているから。
思い入れのあるものは愛しいものです。是非チャレンジして育ててみてくださいね。
寄せ植えする種類はどうやって選ぶのか?
日当たりが好き?嫌い?水は好き?嫌い?そこがポイントです。
基本的には、性質の似た者同士を一緒に寄せ植えしてください。
日を好む種類と好まない種類を、一緒に植えなければ大丈夫です。
●日を好む種類
アエオニウム、エケベリア、オリスタキス、クラッスラ、グラプトペタルム、セダム、セネシオ、パキフィツム、サボテンなど。
●日を好まない種類
サンセベリア、ハオルシア、リプサリスなど。
●特殊な性質
リトープス、コノフィツムなどのメセン類←メセン類のみで寄せ植えする。
シゾバシス、オーニソガラム、マッソニアなどの球根類←単品植えが管理しやすいので寄せ植えに不向き。
早速作ってみましょう!まずは小さな寄せ植えを。
今は100円ショップにも売っているほど、多肉植物は人気ですね。
そんな小さな苗でもいいんです。
元気なものでしたら、どこで買っても問題無いです。
元気な苗を見極めるポイントは、しっかりと張りがあって、色が鮮やかなもの。野菜と同じです。
しなしなだったり、色がぼやっとしているのでなく、生き生きしたものを選んでください。
ここでは3種類をアルミの器に植え込みます。
並び順や配置は、色、形が綺麗に見える様にして作ると綺麗に仕上がります。
それでは作ってみましょう。
① 器と苗を用意します。
② 多肉植物の土を底に入れます。
③ 少量の肥料を入れます。
④ 植物に刺さらない様にピンセットを入れて抜きあげます。
小さな苗はあまり根が張っていない事が多く、根はほぐさずにそのまま使用した方が安心です。
⑤ 深さが均等になる様にして、植物を配置します。
⑥ 植物に土をかけない様に、隙間に土を入れていきます。
⑦ 小さな鉢でしたら、ある程度植物が固定できたら鉢を斜めにすると作業しやすいです。
⑧ 中央部分などの入れ難い場所には、丁寧にピンセットで。
⑨ 鉢をトントンと叩いたりして、土がしっかり入ったら完成です。
使用した種類は、左上の黄色の植物から時計回りに、銘月、火祭り、千代田の松です。
成長の仕方は考えなくていいのか?
切り花のアレンジならば生け込んで終了ですが、寄せ植えの場合は生きているので成長していきます。
そこで、寄せ植えする際には、ある程度成長を見越して植え込む事も大事です。
しかし沢山の種類があるので、そこを考えてしまうと、初心者の方は何もできません。
その場合は切り花のアレンジ同様、その時で素敵に見えるように寄せ植えて構いません。
成長していくと、これが伸びていく。これが横に広がっていく。と成長をみれますので、そこでその性質を知って、次に繋げていけばいいんです。
鉢植えですから、1〜2年後には植え替えをします。
その時に、その成長を考えて再度植え込みをする。
伸びてしまったのは、選定してまた短くしてやり直してもいいですし、大きくなってしまった株は、寄せ植えに向かなくなったら葉挿しをして、小さな苗を作り直す。
それを続けて行けば、自ずと上手になっていきます。
沢山の種類がある多肉植物だからこそ、まずは気に入った植物を選び、そこからその植物を育てながら知る。
興味のあるものでないと気持ちが続かないと思います。
まずは始めて見ることが大事かと思います。
今度は少し大きな寄せ植えにチャレンジ!
3種類とは違い、複数植える際には色、形が増えて難しくなります。
好きを追求しながら、寄せ植えていきます。
この種類が綺麗に見えるには隣にはこれ、そしてこの隣にはこれ。と主軸を決めて、そこから展開していくとやりやすいかと思います。
形と色をよく観察しながら種類を選んでいきます。
① 鉢と苗を用意し、鉢に多肉植物の土を少量入れます。
② 肥料を少量入れます。
③ 苗を鉢から抜きます。苗が抜けない時には、鉢底から根が出ているのが主な原因。
根を取り除き、鉢をよく揉み込み、抜き取ります。
④ 根が回っていたら、根をほぐします。
回っている部分は、今後根詰まりになるので、取り除きます。
⑤ メインの植物、サブの植物を深さが均等になる様にして植物を配置し、デザインを考えます。
⑥ いくつか位置が決まったら、倒れない様に、根元に土を入れて固定していきます。
⑦ 小さな苗は、あまり根が張ってなければ鉢から抜いて、そのまま足していきます。
⑧ 次に植え込むスペースには、あまり土が入らない様に注意して、植物と植物の隙間に土を入れていきます。
⑨ 最後の苗を足し、振動を加えて隙間まで土を入れて完成です。
使用した種類は、左の大きなメインの植物から時計回りに、ルンヨニー、ビアホップ、ラウトップ、ブロンズ姫、イリア、デビーです。
最初は何もわからずに寄せ植えをしてみる。
そして、それを育てて色々なことを知り、次回にその知識を追加して寄せ植える。
その繰り返しで、多肉植物をもっともっと元気に綺麗に仕上げることができると思います。
楽しみながら、成長を恐れず、自分らしく寄せ植えをしながら多肉植物との生活を楽しんでください。