Jan. 25,2018 松山 美紗
多肉植物を育てたことがある人もない人も、育て方って難しいと思っていませんか?
植物ですのでこれで正解というのがないのが悩ましいところ。
厳密に言えば、置き場所や鉢、土の種類などによって育て方は異なりますが、ここでは基本のお話をさせていただきます。
多肉植物の故郷を知って環境づくりを
多肉植物の原産地は主に乾燥地帯。
太陽の光が豊富で乾燥している場所が大好きな植物です。
ご自宅でその環境に近い場所を見つけてあげる、もしくは、作ってあげる。
それが多肉植物と長く一緒に暮らす一番のコツとなります。
例えば、家の中であれば日光がよく当たる窓辺に。
屋外であれば雨があたらない軒下に。
置き場所を少し気にしてあげるだけでよいのです。
多肉植物を育てるポイント
多肉植物には2万以上もの種類があり「属」も様々ですが、育てる上で共通している大事なポイントは2つだけ。
それは、光量と水量。
その量は、多肉植物の「成長期」と「休眠期」や季節によって調節しましょう。
春夏秋冬の多肉植物のお手入れ
春は成長期。光によく当て、水をしっかりとあげて多肉植物の体内に水分を蓄えさせます。
光が不足してると水を与えても痩せて育ってしまい、本来の肉厚な姿からは遠ざかってしまいます。
水やりの頻度としては月に2〜3回。
休眠期の夏に向けてしっかりと太らせてあげましょう。
春は、挿し木、葉ざし、植え替えに適した時期です。
1~2年に1回は根の整理をしてあげるために植え替えをおすすめします。
意外だけど夏は、多肉植物にとっては一番辛い時期。
夏は休眠期。
日本の夏は、湿度が高く多肉植物にとっては苦手な季節です。
水やりを控え、必ず風通しの良い涼しい場所で休ませましょう。
夏の強い陽ざしは、葉焼けをしてしまうので置き場所に注意が必要です。
体が小さな多肉植物は、蓄えられる水分量も限られているので様子をみながら少量の水やりをします。
葉にシワがよってきた時が水やりのタイミングです。
水やりというと朝のイメージがありますが、朝に水をあげてしまうと夏は日中の気温の上昇で器の中が蒸れてしまい、根腐れを起こすことも考えられます。
夕方がおすすめです。
秋から紅葉が楽しめる種類が多いです
秋は成長期。
夏に水やりができずに痩せてしまった状態から復活させます。
月に2〜3回を目安に水をしっかりと与えます。
多肉植物の中には紅葉する種類(ベンケイソウ科)があり、昼夜の気温差が出てくる頃から色づき始めてきます。
紅葉は、日光によく当てると色づきがよくなります。
太陽の光をたっぷり浴びせ、グレイッシュで鮮やかな多肉植物の紅葉を楽しんでください。
冬は室内でじっくり多肉植物を観察して楽しんで
気温が低くなるので成長が鈍ります。水やりは控えめに。
多肉植物は暑い地域の植物というイメージがありますが、意外と寒さに強く、0℃以下にならなければ凍害の心配はありません。
屋外でも越冬できる種類も多く、比較的管理しやすい季節ですが、急な霜や気温の低下に備えて、屋内で育てた方が安心です。
まとめ
育てる場所。光と水。
何より多肉植物を日々よく観察してあげて、その姿の変化を気にかけてあげることも大切ですね。
気持ちが続けば、必ず元気に育ってくれます。